ハードカバー無線綴じのデータの作り方 | 同人誌印刷所おたクラブ

ハードカバー無線綴じのデータの作り方

ハードカバー無線綴じの作られ方

ハードカバー無線綴じは、無線綴じ冊子をハードカバーに巻き込んで制作します。
表紙に当たる部分が見返し(表2表3のボール芯に張り付けられます)となります。
表紙は背のボール紙と接着芯、補強していますが、寒冷紗等の布の補強材を使用しているわけでありません。 この点ご注意頂けましたら幸いです。
★表紙、本文共に特殊な原稿サイズのため、必ずテンプレートをご確認ください。
表紙は見開き、本文は単ページでの入稿が必要になります。

背表紙について

背表紙にデザインを配置いただく場合、商品ページの背幅計算ツールをご活用ください。カバーに使用する用紙が分厚いため、本文+5mmが背幅の目安です。(計算ツールには自動的に背幅の+5mmが組み込まれています)

本文のテンプレート

テンプレートサイズ
解像度600dpi
B6 126mm×178mm(うち塗り足し天地左右3mmずつ)
A5 146mm×206mm(うち塗り足し天地左右3mmずつ)

  • ハードカバー無線綴じのデータは、必ず弊社のテンプレートをご利用頂くか、既定のサイズでpdf書き出しを行ってください。
  • 塗り足しが不要なデータで、本文をwordで作成される場合、B6は120mmx172mm、A5は140mmx200mmでデータを制作してください。カバー込みの大きさがA5、B6の正寸で、本文は正寸に比べて少し小さいデータになります。
  • 仕上がり付近に白色以外の色が使われている場合、塗り足しのないデータは不備となり制作が行えません。
  • 本文データのレイヤーは必ず1つに統合してください。不要なレイヤーが残っている場合、入稿時のデータチェックが通らなくなります。
不備データの例
×非表示のレイヤーがあるレイヤー非表示 ×グループ化されているレイヤーグループ化 ×説明書きが残っている説明レイヤー

PDFデータについて

ご入稿頂いたPDFデータに透明部分(透明ブレンド)が含まれていると、印刷時に色味が予期せぬ仕上がりになる可能性がございます。
弊社側ではデータ処理を一括で自動化しているため、お客様のデータ由来の仕上がりに関しては再印刷や交換の対応ができかねます。
データの書き出し後に、透明部分が含まれていないかご確認をお願いいたします。

MacOSXの機能「Quartz」を利用して書き出されたPDFデータは、あるはずの文字や絵柄が消えるなどお客様の意図しない仕上がりになる可能性がございます。
「Quartz」を利用せず、異なる方式で入稿データを書き出していただきますようお願いいたします。

弊社推奨以外のアプリケーションや書き出し方法などでデータの作成をされている場合、弊社で画像化処理を行い印刷データの作成をさせて頂きます。
画像化処理時にお客様の意図しない仕上がりとなる可能性があります。この場合、弊社では責任を負いかねますので、あしからずご了承下さい。

ノンブルについて

弊社ではノンブルの記載は必須ではございません。
ご入稿時に入稿順にファイル名がリネームされ、その順序通りに製造に移ります。
ノンブルチェックは出来る限り行いますが、ノンブルチェックの見落としによる不備については再印刷や交換の対応ができかねます。 あしからずご了承下さいませ。

小説の場合

小説原稿の場合、最新バージョンのMicroSoft Wordでのデータ制作を推奨しております。
データはPDF(推奨)、または対応する画像形式にて書き出して下さい。
PDFの書き出しや編集(変換や結合)に無償のアプリケーションを使用した場合、印刷時に予期せぬ文字化けが発生する可能性がございます。
制作環境依存の文字化けはデータ由来のものとなり、再印刷や交換の対応ができかねます。あしからずご了承下さいませ。

漫画の場合

ノド部分に重要な絵柄を配置して隠れてしまうことや、文字を原稿の天地左右の端に配置して裁断時に切れてしまうことがないよう注意をしてデータを配置して下さい。

モノクロ印刷

モアレ・トーンについて

弊社では、マットに仕上がる代わりにモアレが出やすい印刷機を使用しています。
トーン原稿の場合、データ処理の段階でモアレの発生を防ぐ処理(軽減処理)を行います。
モアレ発生の軽減処理により、トーン周りの軽微なアンチエイリアスと、軽微な異型トーンまではモアレなく印刷することが可能です。

  • トーン原稿の推奨解像度は600dpiです
  • 丸トーンの場合、線数が60程度までは10~90%まで再現可能です
  • 70線以上の場合、丸トーンでもモアレのように見える可能性がございます
  • 70線以上の90%近いトーンは黒ベタのように見えるため、出来るだけ60線までの使用を推奨しております

グレースケールについて

  • グレースケール原稿の推奨解像度は600dpiです
  • 制作環境により600dpiでデータが作れない場合は350dpiでもお受けしておりますが、600dpiより多少粗い仕上がりになります
  • グレースケールの場合、濃度90%以上は100%とほぼ同じ見え方になります
  • グラデーションを付けられる場合、濃度差40%程度を推奨しております。濃度差10%程度のグラデーションはほぼ視認ができません。
    タブロ等の色がついた本文用紙の場合、淡い色は視認できなくなりますのでご注意下さい

グレースケールとトーンの混在について

冊子データ内にグレースケールとトーンを混在させないようにして下さい。
1ページや1コマごとではなく、「冊子内にグレースケールとトーンの混在は非推奨」です。
特に本文用紙が「モンテシオン」「モンテルキア」の場合、グレースケールとトーンが混在しているページは仕上がりがかなり不安定になります。
アンソロジーなど、複数人で原稿を作られる際は特にご注意ください。
グレースケールとトーンが混在したデータの場合、グレーかトーンどちらかを優先することになります。

グレー優先の場合 モアレが発生する可能性がある
トーン優先の場合 グレースケール部分に見た目の差が生じる可能性がある


冊子の基礎知識

縦書きの文章・セリフがメインの場合は右綴じ、横書きの文章・セリフがメインの場合は左綴じをご選択下さい。

本のページのカウント方法

ご注文時の本文ページ数の選択は、本文ページのみでお願いします。

塗り足しについて

塗り足しとは、裁断時のずれを補うためのものです。

成人向け表記について

成人向け冊子を制作される場合、表紙に成人向け表記が必要です。
“成人向け”に当たる表現についてはこちらよりご確認ください。

奥付について

同人誌印刷については、「どこに責任が帰属するか」の明確な判断材料として、発行した場所や制作した人の記載が必要となります。この記載を【奥付】と呼びます。 弊社では、奥付がない同人誌の制作は出来ません。

印刷所の表記は「大阪印刷株式会社」「OTACLUB」「おたクラブ」のいずれかをご記載いただければ大丈夫です。
「株式会社おたクラブ」や「大阪印刷」のように正式名称と異なる場合不備となりますのでご注意ください。


製品についての免責事項とトラブルシューティングです。ご注文・データ作成前にご確認ください。

製品の免責事項 トラブルシューティング

pagetop