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1/21 デジタルオフセット印刷切替まとめ

デジタルオフセット新インク開発着手のお知らせ

 現在、デジタルオフセット印刷で使用される、RGBデータ向けのインクは、「ビビッドグリーン(VG)」「ビビッドピンク(VP)」という二色です。
CMYKでは表現出来ない色域を、グリーンとピンクにて補う印刷方法です。
対応しているデジタルオフセット印刷機の機種が少なく、日本国内では現時点で弊社のみが取り扱いをしている稀少な印刷技術です。

 グリーンとピンクの色構成は、インドの結婚式のフォトブックビジネス用に作られた技術で、派手な色の花嫁衣裳を再現する為に、HP社によって開発されました。
グリーンとピンクの色構成は、オンデマンドのRGB印刷に比べ、水色の再現性が劣る弱点があります。

 弊社では、この弱点を克服すべく、デジタルオフセット印刷技術を擁するHP社と共に、グリーンインクに置き換わる、新たな「水色」のインクを開発しております。
緑色は、シアンとイエローを掛け合わせると、深い緑色になりますが、水色とイエローを掛け合わせると、鮮やかな緑色を表現することが可能です。
掛け合わせの色を補色としてCMYKに補うのではなく、明度の高い原色を用意することで、幅広いRGB色域の再現を可能とします。

 3月に弊社の開発担当者が、イスラエルのHP社技術開発部に向かい最終調整を行い、本年度のインクリリースを目指しております。
リリース後の世界での「水色」インクの扱いが、どうなるかは現時点で未確定です。
弊社だけの技術とするか、世界向けの技術とするか、HP社と協議をしておりますが、自社で技術を囲い込むこと無く出来るだけ広く世界で使用して欲しいと考えています。
弊社が世界初の技術にて、「おたクラブ」のお客様に世界最高品質の商品をお出しできるように出来るだけ早いリリースを目指しますので、ぜひご期待頂けましたら幸いです。

デジタルオフセット印刷機増設のお知らせ

 業務拡大に伴い、デジタルオフセット印刷機「indigo7900」増設をしました。
 デジタルオフセット印刷機の増設により、商品の提供スピードを上げることが出来る為、デジタルオフセット印刷商品の値下げと、納期短縮を行います。

 仕様変更に伴い、制作発送のオンデマンド印刷商品の取り扱いを、シール・リング綴じ商品・ペーパー類を除き終了します。オンデマンド印刷の、水色の色域の広さをご希望のお客様は、翌日引取商品をご利用下さい。
 今後、弊社ではデジタルオフセット印刷機「indigo」という機種を主軸に切り替え、オンデマンド印刷より一歩進んだ印刷の仕上がりを、広く安価にお届け出来るように尽力致します。

デジタルオフセット印刷に技術を切り替えるに至った経緯

1,機械の安定性

 弊社では、オンデマンド印刷における高彩度のデータ再現に好評を頂いておりました。
 印刷量が増えるにつれ、オンデマンド印刷機の機械耐久性の限界を痛感することが多く、印刷機が故障をした際に保守を待ち修理を待つ(ダウンタイムと呼びます)必要があり、従業員の残業時間の基となっておりました。
また、オンデマンド印刷機は、故障発生以降の印刷には全て同じ不調が出る為、印刷不備が出た際の状況確認にも多く時間を要することがありました。
 対して、デジタルオフセット印刷機は、オンデマンド印刷機と異なり、「多い枚数を印刷していると機械の調子が安定する」という印象があり、機械故障時も従業員が不調の際に修理を行うことが出来る為、ダウンタイムが短く、勤務時間の短縮に伴うワークライフバランスの改善に貢献する機械と認識しています。
印刷不備も、100枚中1枚のみ発生し、次の印刷分は発生しないような、軽微なものが多いため安心して印刷をすることが出来ます。
但し、同一ロット内の色差は電子写真方式の都合上少なからず発生致します。

2,印刷可能色域の面

 技術的な話となりますが、オンデマンド印刷の高彩度印刷は、CMYKのC(シアン)とM(マゼンタ)を蛍光色に近づけたトナーを用いて、RGB色域を再現します。
通常のCMYKと異なる基準色を用いる為、深い色の再現性が低いです。
「深い海のような青」「滴るような血の赤」「抹茶のような緑」「チョコレートのような茶色」といった混色を苦手としています。
 オンデマンドのRGB印刷は、RGB色域の再現が良くなる代わりに、CMYKで表現できる色域の再現が落ちるといった長短のある印刷方法です。現時点では、デジタルオフセット印刷に比べ、水色の再現のみオンデマンド印刷が現時点でも勝っています。
 弊社のデジタルオフセット印刷技術は、RGBデータでご入稿頂いた場合も彩度の高い印刷が可能です。デジタルオフセット印刷では、ピンクとグリーンを加えた、6色のインクを使用する、日本初採用の印刷方式を採用しています。
 CMYKの色域は変更無く、インクを追加して色域を広げる印刷の為、「深い海のような青」「滴るような血の赤」「抹茶のような緑」「チョコレートのような茶色」といった深い色の再現にも優れています。RGBデータの再現性は従来のオンデマンド印刷やオフセット印刷とは一線を画します。

3,用紙の質感の面

 オンデマンド印刷では、粉体トナーによる印刷面のテカリやベタ部分のムラ、エンボス紙への印刷抜けが発生しがちです。
 デジタルオフセット印刷では、インキトナーという液体インクを使用し、テカリが少なく網点も整っているため、上品な仕上がりとなり、ザラついた用紙やラメの入った用紙にも綺麗に印刷することが出来ます。
 ヴァンヌーボなどのしっとりとしたマットな用紙の場合は特にデジタルオフセット印刷の強みを感じることが出来ます。

4,提供価格の面

 デジタルオフセット印刷の受注量が飛躍的に増えており、1年前はオンデマンド>>デジタルオフセットの比率でしたが、現在はデジタルオフセット>>>>オンデマンドに比率が移って来ています。
 安定した印刷量が見込めるため、印刷単価を落とすことが出来ました。
 デジタルオフセット印刷の印刷量増加に伴い、安定した価格で高品質な印刷を提供可能になったため、デジタルオフセット印刷を主軸とすることに致しました。

5,デジタルオフセット印刷技術を広めたいという気持ち

 従来のオンデマンド印刷は、「少部数向け」「印刷がテカる」「印刷が粗い」といった、ネガティブな印象がある程度付いて回る印刷方式でした。
 時代の移り変わりとともに、サークル参加のしやすくなった環境では、大部数安価高品質のオフセット印刷が主流では無くなりつつあります。
 大量生産大量消費の時代の終わりは、同人業界のみならず、印刷業界全体に言えることです。
 今後、いかに少部数で安価で高品質な印刷を提供するかという命題の答えは、デジタルオフセット印刷技術である、と判断し機械の増設を行います。
 また、HP社の所有するデジタルオフセット印刷の技術が、現在のオンデマンド印刷技術とは一線を画するものであると広めて行きたいと考えています。

 以上、大きな志があり、デジタルオフセット印刷に主軸の転換を行います。
お客様皆様を付き合わせてしまうこと、申し訳ございませんが、今後も弊社をご愛顧願えましたら幸いです。

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